変わった電器屋さん

五反田の山手通りに面した一角にビルが建設中です。

以前は小規模な店舗が軒を連ねていました。

10年ほど前に廃業してしまいましたが、その店舗の一つに変わった電器屋さんがありました。

蛍光灯が切れた時に社員に買いに行かせていたのですが、一度行った社員は二度と行きません。

どうしてなのか聞くと「お店の主人が怖い」との事。

どんな人物なのか興味を持ったので、私が買いに行ってみました。

なるほど・・・

仏頂面で口調が猛烈に強い!(こりゃ普通の人は怖がる)

おまけに「グロースタータ型かラピッドスタート型か?」「色は?」の質問に答えられないと売ってくれません。

「グロースタータ型かラピッドスタート型」と「色」の質問に対して「気にしたことないからわからない」と正直に答えたところ・・・

そこから約20分。

蛍光灯の仕組みを聞かされました。

いろんな種類の蛍光灯を点灯させての実習形式です。

「グロースタータ型かラピッドスタート型」と「色」が特定できないと間違ったものを売ってしまう可能性があるので、しっかり確認できるように基礎知識を習得させている模様です。

発光させる仕組みまで説明するのは少々深すぎると思いますが、とても勉強になりました。

そして「会社が近くなので、いったん戻って確認してからまた来ます」と言うと、「どこのビル?」と聞いてきます。

ビルの名前を言うと、ノートを開いて調べる事10秒。

「ラピッドスタート型の昼光色」だそうです。

以来、私はファンになりました。